バセドウ病とは、喉ぼとけの下にある甲状腺という部位から、ホルモンが過剰に分泌される病気です。
甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる事が原因で代謝が活発になり、様々な症状があらわれます。
主な症状は、心拍数の上昇、疲れやすい、少しの動作で息切れ、不眠、多汗、体重減少、食欲旺盛、イライラ、パニック、等があり、自律神経失調症と間違われる事があります。
世間一般では、「バセドウ病=目が飛び出る」と認識されがちですが、目の症状があらわれる患者は2~3割程度です。また「バセドウ病は喉が腫れる」という症状もバセドウ病発症に不可欠と思われていますが、これも人それぞれですので、必ず腫れるわけではありません。
バセドウ病の症状に似ているけれど、自分は目も出ていないし喉も腫れていないから違うだろう、という考えは危険です。
また病院側も、見た目やのどの腫れが見られない、家族に甲状腺疾患の人がいないという診断で、バセドウ病を見落とす場合があり、自律神経失調症だと誤診されるケースは少なくありません。
バセドウ病の診断は血液検査でわかりますが、一般的な血液検査には甲状腺ホルモンの検査は入っていませんので、必ず申告してください。
そして、万が一検査結果がバセドウ病だと判明したら、専門病院で治療を受けるようにしましょう。
甲状腺ホルモンの調整は難しいので、手術にしろ投薬治療にしろ、専門医の判断が非常に大切になります。
もし、疲れやすい症状があらわれ自分でもおかしいなと感じたら、病院を受診して血液検査を受けるようにしましょう。早期発見、早期治療がベストです。